N組 カンファレンスの感想

一番大切なのは、母親へのエクスポージャー

母親が今までどんなことを回避してきたのか、受け入れられないと思ったのかを詳しく聞くこと。

母親が変わることが重要。

母親が変わらないとまた子どもが不登校になる。なぜなら、母親は子どもにとって環境の一部であるから。

子どもの問題には、少なからず親が関係しており、子どもの問題が変であればあるほど、親もかわっている。

 

 

以下重要だと思ったこと。

PTA加入に怒る人がなぜ高いお金を払ってもセラピーを受けるのか。

→きっとPTAで払うお金が嫌なだけではなかったはず。ここを母親の課題と捉え、介入するべき。

 

PTA加入で揉めるくらいの親がなぜ学校へThが行けないことで怒らなかったのか。

→本当は子どもの問題なので、めちゃくちゃ怒ってもいいはず。大人が自分で自分の問題をなんとかしようと思うと、自分で気づくことができないことが多い。なので、大人が自分の力で問題をなんとかしようとする場合、なんとかしようとする力を引き出すためにThは力を注ぐ必要がある。

 

間違っている、間違っていないは関係のないこともある。

→みんなやっていることをなぜやらないのか、なぜやろうとしないのかも母親から聞かなくてはならない。親は子どものことを考えてはいるが、親も気づいていないうちに親の気持ちを優先してしまっていることも多い。

 

Thは、親が学校に依頼してもThが学校へ行けないことを怒らせるようにしないといけない。それには、Th自身が自分の関わっている領域の法律なども理解しておかなければならない。

今回のケースでは、合理的配慮・障害者差別法について学んでおかなければならなかった。学校側がThが訪問することを拒否することは、本来なら合理的配慮・障害者差別法の違反となる可能性が高い。本来ならThは学校へ訪問できて当然であるのに、今回行けなかった、学校側から訪問を断られてしまったということは問題である。しかも、母親もそのことについて怒っておらず、そうかもしれないというような返答であったのは、おかしい。なので、先に母親には、合理的配慮・障害者差別法のことを話しておき、Thが学校へ訪問できないのはおかしいと母親から学校側へ言わせることができるようにしておかないといけなかった。

 

今回のケースでは、教授・援助はできているが、援護が足りなかった。

援護とは、環境側(Th)が行動を引き出せるようにしないといけなかった。

 

必読書

対人援助の心理学 望月昭