S組 カンファレンス

一人遊びが増えれば増えるほど、自傷や問題行動は減っていく。

一人遊びを増やすためには、自立課題をやるといい。自立課題は、課題といいながらも自閉症などの子どもが喜ぶ遊びのようなものである。

遊びのレパートリーを増やすためには、個別の時間の時に一緒に自立課題をやると良い。どうしても個別の課題の時は、訓練的なものをやらせがちであるが(シール貼り・動模倣・口径模倣など)自立課題をやることも良いことである。

自立課題ができるようになって、自立課題が遊びのレパートリーになればラッキーだが、やらなくてもそれはそれ。遊びを選ぶのは子どもである。選ばなければ、もっと楽しい興味を持ちそうなことを、大人が教えるだけ。

 

自動強化を治すのは本当に難しい。放っておいてもダメ。注目してもいけない。どうすればいいかというと、両立しない行動を教えることが重要。

 

研究をする時に、データを除外するということは、あってはならない。なるべくデータを除外しなくてもいいような記録の取り方をすること。

データを除外するということは、その研究を見た人たちに恣意的であると思われても仕方がないこと。

 

集めたデータは、とりあえずグラフにしてみること。

ローデータで見せることのないように。集めるデータは問題行動でもいいし、ポジティブな行動でもいい。ローデータを上手に加工できるように練習すること。親がとってくれてデータをいかせるのであればいかす。

 

激減という言葉は、データがないのに使ってはいけない。表現が文学的である。

 

親子は自傷がない場面では一緒にいても良い。自傷のある場面とない場面をこちらが調査しておく必要がある。遊びの時間、食事の時間、お風呂の時間、寝る時間など細かく情報を得ておくこと。親子を分けるために個室や別スペースで過ごすこともあるが、ずっと別れていればいいわけでない場合もある。加減や判断は難しい。

 

療育手帳の判断が不服だと思ったら、一ヶ月以内に児相へ。

K式の検査ができず、えんじょうじ式でとったのに、中適度の判断はおかしい。重度判定ではないか。そういうことを親御さんに教えてあげないといけない。今回のケースは親もこの判定はおかしいのではないかと思えるように教えてあげる必要がある。運動機能の遅れ、知的な遅れ、発達障害、発語ないで中程度の判定はおかしい。重度ではないか。

 

 

 

 

N組 カンファレンスの感想

一番大切なのは、母親へのエクスポージャー

母親が今までどんなことを回避してきたのか、受け入れられないと思ったのかを詳しく聞くこと。

母親が変わることが重要。

母親が変わらないとまた子どもが不登校になる。なぜなら、母親は子どもにとって環境の一部であるから。

子どもの問題には、少なからず親が関係しており、子どもの問題が変であればあるほど、親もかわっている。

 

 

以下重要だと思ったこと。

PTA加入に怒る人がなぜ高いお金を払ってもセラピーを受けるのか。

→きっとPTAで払うお金が嫌なだけではなかったはず。ここを母親の課題と捉え、介入するべき。

 

PTA加入で揉めるくらいの親がなぜ学校へThが行けないことで怒らなかったのか。

→本当は子どもの問題なので、めちゃくちゃ怒ってもいいはず。大人が自分で自分の問題をなんとかしようと思うと、自分で気づくことができないことが多い。なので、大人が自分の力で問題をなんとかしようとする場合、なんとかしようとする力を引き出すためにThは力を注ぐ必要がある。

 

間違っている、間違っていないは関係のないこともある。

→みんなやっていることをなぜやらないのか、なぜやろうとしないのかも母親から聞かなくてはならない。親は子どものことを考えてはいるが、親も気づいていないうちに親の気持ちを優先してしまっていることも多い。

 

Thは、親が学校に依頼してもThが学校へ行けないことを怒らせるようにしないといけない。それには、Th自身が自分の関わっている領域の法律なども理解しておかなければならない。

今回のケースでは、合理的配慮・障害者差別法について学んでおかなければならなかった。学校側がThが訪問することを拒否することは、本来なら合理的配慮・障害者差別法の違反となる可能性が高い。本来ならThは学校へ訪問できて当然であるのに、今回行けなかった、学校側から訪問を断られてしまったということは問題である。しかも、母親もそのことについて怒っておらず、そうかもしれないというような返答であったのは、おかしい。なので、先に母親には、合理的配慮・障害者差別法のことを話しておき、Thが学校へ訪問できないのはおかしいと母親から学校側へ言わせることができるようにしておかないといけなかった。

 

今回のケースでは、教授・援助はできているが、援護が足りなかった。

援護とは、環境側(Th)が行動を引き出せるようにしないといけなかった。

 

必読書

対人援助の心理学 望月昭

 

 

 

 

 

【目標】月に1冊以上本を読んで、感想を書く

題名の通りです。

私には、できないことが多すぎる。

とっさに自分の考えていることや思っていることがうまく言えない。

まずは、言葉を増やすこと、理解したことを説明するという練習のためにこのブログを書くことに決めました。

本だけではなく、自分が受けた研修会や自主勉強会の感想も書いていこうと思っています。

理解したことをアウトプットする練習をしていく。

すぐには結果は出ないと思うけれど、ゆっくり頑張っていきたい。

10年後くらいに結果が出るといいな。

師匠と上司を見返したい(恨んでいるわけではないけど)。

この仕事向いていないのかな(実際向いていないと言われているけど)と毎日悩んでいるけれど、やれることをやってそれでもダメだと思えば諦めもつくのだろうか。